最新おすすめBOOK
4つのライフステージにあった本をご紹介
- Solo
-ソロ- - Duetto
-デュエット- - Ensemble
-アンサンブル- - Legate
-レガート-
旅する木
1996年、この方が亡くなった時のニュースをなんとなく覚えている。アラスカに魅せられた写真家、探検家。この人の本を読み、写真を見て、アラスカに惹かれていった友人を何人か知っている。
地球探検隊という旅行会社の中村隊長(社長だけど)のブログで、あるとき、この本の一文が紹介された。
「いつかある人にこんなことを聞かれたことがあるんだ。たとえば、こんな星空や泣けてくるような夕陽を1人で見ていたとするだろう。もし愛する人がいたら、その美しさやその時の気持ちをどんな風に伝えるかって。」
「写真を撮るか、もし絵が上手かったらキャンバスに描いて見せるか、いや、やっぱり言葉で伝えたらいいのかな?」
「その人はこう言ったんだ。自分が変わっていくことだって・・・その夕陽を見て、感動して、自分が変わっていくことだと思うって。」
30代前半だった私は、この言葉がとても気に入って、何度も読み返し、それ以降毎年その年の手帳の最初のページに書き写すほどだった。でも、この本は、その後もネットなどでは探さないでいた。いつか自分にとって本当に必要になったときにきっと出会うだろうと思って。
ふと入ったブックカフェで出会ったのは、4年前。ずっと恋い焦がれていた人にようやく会えた気分だった。
単なる紹介本ではなく、アラスカの自然・歴史・住む人々に星野さんの感性を通して深く触れ、一緒に旅しているような気分になる本です。 Byサダ
母脳
この本は、実際に著者にお会いしてみて、魅力的で興味を刺激する方だったので、是非読んでみたいと思った本だった。
偶然黒川先生にお会いする機会が有った。脳科学の専門家から連想する雰囲気とはかけ離れた柔らかい雰囲気を持った素適な方だった。
私に子供が居ると告げると、この本を是非読んでみてと手渡してくれ、「子育ても仕事も全力で楽しんで!」と仕事と子育てを両立し、先を行く先輩から大きく力強いエールを送られた気がした。
目次を見ると、男兄弟の育て方、女子の育て方、娘が幸せになる法則、反抗期、夫のとの付き合い方、成績が伸びやすい朝食・・・等 脳科学の専門家の知識をフル活用し、母親として全力で子供に向き合って育児を楽しんできた様が、分かりやすい日常のシーンを交え科学的エビデンスを噛み砕いて説明されている。
母親検定が有るとするなら、間違いなく落第しそうな私は、瞬間的には罪悪感を噛み締めながら読み進めると「子育てに反省は要らない」という著者の一文を見つけ「え~そうなの~。」と思いながらできる事から実践してみようと、手始めに朝娘が朝食を食べない時用に用意していた甘いパンを買うのを止め、フルーツとゆで卵を常備する事にした。
脳科学の理論を理解して完璧な母親になりましょう!という本ではなく、脳科学からの見地をエッセンスに、子育てを思いっきり楽しもう!といった本です。将来お母さんになる方、今子育て中のお父さん・お母さん、最近増えてる育ジイやおばあちゃまに是非読んで欲しい本です。ついでに、夫は妻にとって「大きな長男」なのでかなり参考になりますよ! Byオカベ
建築家 安藤忠雄
今年国立新美術館開館10周年記念で開催された、安藤忠雄展~挑戦~は、20万人を超える来場者を集めました。
その内容はまさに見るに値するものでした。私も安藤忠雄のエネルギッシュさに圧倒された一人ですが、その興奮さめやらず、この本を読み返してしまいました。これは2008年に出された、安藤忠雄氏が書いた“自伝”です。これを読んだ当時、“自伝”書くにはまだ早いのでは・・・と思いましたが、安藤氏はこの後、2009年・2014年に5つの臓器を摘出するという大きな病を克服されています。そんな中での“自伝”の出版には何か安藤氏の決意が込められていたのでしょうか・・・。
この本には安藤氏が手がけた作品が生み出される過程のストーリーはもちろん、建築にかける安藤氏の情熱がつづられています。私は、安藤作品の中でも「光の教会」が一番好きですが、実は「光の教会」はローコストの赤字物件で、クライアント・建築家・施工工務店の熱い情熱から生まれた作品であることが書かれています。すべてをそぎ落とし、空調もなく、椅子は工事現場で使われる杉の足場板でつくられた椅子が置かれているだけ。闇と光によって浮かび上がる十字架が感動的なこの教会こそ、安藤氏そのものだと私は思います。安藤忠雄展を見られた方、見なかった方もぜひ一度読んでみてください。
“最初から思うようにいかないことばかり、何か仕掛けても、大抵は失敗に終わった。それでも残りのわずかな可能性にかけて、ひたすら影の中を歩きだし。そうして、小さな希望の光をつないで、必死に生きてきた。”安藤氏からパワーをもらえる一冊です。
By ナカタニ
赤ちゃんがいる家の収納&インテリア―狭くても収納スペースがなくてもスッキリ!
マップス: 新・世界図絵
各国の特徴がたくさんのかわいらしいイラストで描かれた世界地図です。児童書として長男の小学校入学祝いに頂いた本ですが、大人が見ても充分楽しめる本です。
作者は、地図と旅行が好きなポーランドの若手絵本作家夫妻で3年かけて地図とイラストを完成させたそうです。
山や河などの地理の他、代表的な建築物や歴史的人物、動物、食べ物、文化を分かりやすく紹介していて、日本は、相撲や柔道、歌舞伎、ラーメン、みそ汁、忍者やアニメ、女子高生のイラストが載っています。
その他にも日本で生まれ世界に広がった「カラオケ」、日本の製品は世界中で使われている「家電製品」などの紹介がされています。
見開きでひとつの国が載っていて、ページをめくるのにワクワクします。
海外旅行に行きただの観光ではなく、その国の文化にどっぷり触れたい衝動に駆られます。
国旗や首都、言語、人口も載っているので、子供から大人まで楽しみながら地理を覚えることも!
でも。。。
ノルウェーのページを見るとノーベル賞を作ったダイナマイト発明家のアルフレッド・ノーベル、温度の単位(摂氏℃)を考えたアンデス・セルシウス(フムフム、初めて知った!)などの歴史的人物が何人も載っているにも関わらず、日本は紫式部1人のみ。野口英世とか宮崎駿監督とか歴史的・代表的な人物いるよ?!と思ったり。
とにかく、情報量が多いのがこの本の魅力です。是非一度手に取ってみてはいかがですか。
by.あかしぃ